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始まりのひとコマ
タグ『風という文字を使わずに風が吹くを文学的に表現してみろ』
現在、私は学校の屋上に居る。
はぁ、はぁと息を切らし両手を膝の上に置いた。
太陽が照らす、日差しが私の身体に熱を灯す。頭皮から汗が一粒ずつ滴る。
「あぁぁぁぁあああーーー!」
目を瞑りながら上に向かって叫び声を上げた。
何で、私ばかり。好きでやってる訳じゃないのに! そりゃあ、私は昔から頼られたら断れないタイプだけどね。もう良い子ちゃんは嫌だ!
表に出さず、心の声でトゲを吐きまくっていた。
突然、後ろから押されるような感覚に襲われた。
それは形じゃなくて掴むことさえ出来ない。経った今まで蒸し暑かったのに、吹いたお蔭で、身体が一瞬だけ涼しくなった。後ろでまとめて結んでいた、ポニーテールが少し揺れる。
「君、大丈夫?」
でも、正体は眼じゃ認識が出来ない。
そんなモノから吹かれるとともに、低い声が聞こえてきた。
屋上に人が居たとは、確認するの忘れていた。その相手が男子だとしても、性別関係なく最悪だ。
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