1人が本棚に入れています
本棚に追加
素直だったら。
普段素直になれない浅野に向けて私が言った言葉。
そして浅野は、このタイミングでそれを言った。
これは、浅野が恥ずかしがり屋だからだと思う。
じゃ、じゃあ………
私は私の顔が赤くなるのが分かった。
(顔あっつい……)
「浅野、さっきのは、自分に都合のいいように考えても良いんでしょうか…」
しどろもどろになりながら言った。
オレンジ色の太陽が振り返った浅野を優しく照らす。
「おう」
肯定、した。
そっか、浅野は私のこと好きなんだ。
なんでだろう。
凄く暖かい、嬉しい気持ちになった。
浅野が私のことを好きって知った瞬間、浅野が愛おしくて仕方がなくなった。
私は、私は、浅野のことが好きなの?
ううん、好きなんだ。
出会ってまだ4ヶ月も経ってないけど、今まで全然意識してこなかったけど、好きだったんだ、浅野のことがずっと。
最初のコメントを投稿しよう!