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私はなるべく端っこに座ろう。
男女で交互にならなくちゃだから出入り口側の恥は男子がくる。
じゃあ、その隣でいいや。
「やっぱりね。田邊さんは此処と思った」
私の隣に座った浅野くんが言った。
え?
どういうこと?
「なんで」
私の疑問に浅野くんは可笑しそうに笑った。
「だって田邊さんって、明らかに数合わせに連れてこられたってかんじじゃん?ま、その点は俺も一緒なんやけどね」
「じゃー、わざわざ言う必要ないじゃん」
「まーね。でもま、数合わせ同士、仲良くしよーよ」
この人、静かなのかと思ったけど、全然違う。
前言撤回。
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