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どうしようもなく、俺の〝一番嫌いなタイプの女〟だ。今までだって、色々改善出来るように言ってきたのに、暖簾に腕押し・糠に釘・馬耳東風・蛙の面に何とやら、だ。
せめてさぁ、自衛くらいは出来るようになって貰いたいんだよね。俺にお守りさせて迷惑掛けてるって自覚さえないワケ?
俺に快く思われてない………って言うか、嫌われてんのはわかってるっぽいのに『何で嫌われてるか』ってことに、思い到らないらしい。
あんだけ〝足手まとい〟の何のって言ってんだから、察しても良さそうなものなのにね。
少なくともね。千鶴が変わろうと『強くなろうと努力する子』だったら、考えを改めたよ?例え、強くなれなくてもね。〝努力した〟って事実は買ってもいいと思うしね。
まぁ、世の中〝結果が全て〟でも、そこに到るための努力は、評価されて然るべきだ。
-千鶴は『その努力』さえ、しようとしない-
稽古に参加するでもなく、誰かに教えや手合わせを請うでもなく………。雑用すんのは、何も出来ない居候なら当然のことでしょ?
俺?俺は違うよ『遊撃隊士』だから。一応、自衛は出来るし、そこそこ戦力になれるわけだし。
『死番』(※真っ先に突入する、一番危険な役目)は流石に無理があるけど………。そこんとこはわかってくれてるみたいで、任命されない。
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