小学生のわたし。

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小学生のわたし。

わたしが覚えているのは小学生の時から。 通っていたのは家から 歩いて約45分程の学校でした。 1年生の時は 身体も小さく、大きなランドセルを 背負って歩くのが大変で 班で並んで歩いて行っていました。 人見知りがすごくて なかなか人と話すのが苦手だったので ものすごく内気な根暗な感じで 友達も出来ず、1年生になった クラスでも休み時間に1人教室で 本を読んでいる毎日でした。 本を読むのに夢中になり 休み時間が終わる頃 みんなが外から帰ってきた声に 気づき、トイレに行かないといけないと 思った時に急いで行ったのですが その学校のトイレは鉄のドアで重く あわてていたわたしは 恥ずかしい事に間に合わず 漏らしてしまったのです。 内気な私は友達もいなくて 担任の先生が教室に来るのを トイレのドアに隠れて待っていて 小さな声で声をかけました。 気づいてくれた先生が 保健室で換えのパンツを借りるように 話してくれて何とか着替える事ができました。 1年生、2年生とこれといった 友達も出来ず 3年生になった時 あまりにも友達を作る勇気がなかったので その時の担任の先生が ある女の子に声を掛けてあげて 友達になってあげて欲しいと 言ってくれました。 話しかけられた時 うまく話せず、心を開いていくのにも 時間がかかりましたが、4年生も繰り上がりだったので、徐々に仲良くなれて 人と話すのがスムーズに出来るように なりました。 5年生になった時には 高学年になったということもあり すぐに新しいクラスにも馴染めて 友達も増えました。 その頃は鍵付きの交換日記が流行っていて あたしを含めて3人で交換日記をしていました。 好きな人も出来て、恋愛の話やたわい無い 事など書いては交換して すごく、楽しかったのを覚えています。 6年生はそのまま、担任も繰り上がりで 小学生最後のクラスで 何か自分でも目立つ事は出来ないかと 考えだしたりしていました。 6年生では山の学習があり レクレーションで出し物をする事に なりました。 仲のいいもの同士話し合い わたしたち3人は おニャン子クラブの バレンタインデーキッスを 歌いながら踊る事にしました。 本番まで練習して衣装を決めて キャンプファイヤーをしている 前で挑みました。 友達が出来ると何かに挑戦すると いうことや1人ではないから 心強くなれるという事が わかったのです。 小学生に入ったばかりの時に 一人ぼっちでいたけれど 幸いな事にいじめなどはなかったので わたしはまだましな方なんだなと思いました。 その時に声を掛けてくれた 2人の友達にとても感謝しています。 小学校を笑って友達と卒業出来たのも その事があったからだと思います。 少しの声掛けと勇気で 人は変われるのだと実感しました。 無事に卒業を迎えたわたしは 4月から中学生になります。
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