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ルイーゼお母さんは大魔法使い
***
ドラゴンの死骸は、アンジェラとクララも手伝って片付けられる。リビングが蛍光灯の明かりに照らされ、アンジェラは目を限界まで見開いていた。
「大魔法使いのルイーゼ先生、魔法の明かりですか?」
「ううん、デンキっていうこの世界の技術」
フランツがテーブルを置きなおして、椅子を並べていた。アンジェラにも座るよう促して、四人でテーブルを囲む。ルイーゼがペットボトルに入ったジュースを、コップに注ぐ。皆の前に置いた。
フランツがゆっくりかみ締めるように話し出した。
「ここはマルバス大陸と違う異世界。地球と呼ばれる星のニホンという国だ。積もれば長い話になるんだよ……」
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