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フランツお父さんの説明
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フランツの話が続く。
僕とルイーゼは、マルバス大陸北部、テルティナ山脈を移動していた。偶然、洞窟を見つけて入ったんだ。中は巨大な空洞になっていた。
それまで見たこともない、一番大きなモンスターの巣窟を見つけたんだ。
数え切れないぐらい多くのモンスターを倒した。それまで噂でも。聞いたこともないモンスターもいたな。奥へ奥へと進み、最深部に一枚の人間が一人、やっと屈んで入られるくらいの大きさの扉を見つけた。
後で知ったが扉は樹脂と呼ばれるモノで出来ていた。取っ手が付いていて、簡単に開いたんだ。
僕とルイーゼは扉を越した。その時、この場所、ニホンの一軒家に出たんだ。
オーガがここに済んでいた人間を惨殺した直後だった。僕とルイーゼはオーガを倒して、倒れていた人の蘇生を試みたが無駄だった。
その時、時間は後で知ったが、ニホン標準時の深夜3時だった。
状況を調べるため、建物の外に出ることにしたんだ。眩いばかりの照明がある、大都市が広がっていた。
道行く、馬のない自動車と呼ばれる馬車、ビルと呼ばれる宮殿のような建物。
道行く人とは、理由は謎だが言葉は通じた。この世界の事情を聞けば、モンスターなどいない。
大きなモンスターの巣窟を倒して、僕とルイーゼに神がご褒美を下さった。当時はそう思ったんだ。
金を高価買取する店で、金貨をニホンの通貨に変えれた。まる一日、ルイーゼと遊んでいたはずだ。
マルバス大陸に帰ることにして、この家で門、つまり、冷蔵庫の扉を開いても、中には冷えた飲み物しかない。
その後、経験で毎月3日の深夜3時に、12時間だけ異世界と繋がることが分かった。
多くの者がやって来たよ。
モンスターは倒したが、全然知らない異世界の人間は、事情を説明した。皆、冷蔵庫のドアを開いて戻ってくれたよ。
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