フランツお父さんの説明

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フランツお父さんの説明

***  フランツの話が続く。  僕とルイーゼは、マルバス大陸北部、テルティナ山脈を移動していた。偶然、洞窟を見つけて入ったんだ。中は巨大な空洞になっていた。  それまで見たこともない、一番大きなモンスターの巣窟(そうくつ)を見つけたんだ。  数え切れないぐらい多くのモンスターを倒した。それまで噂でも。聞いたこともないモンスターもいたな。奥へ奥へと進み、最深部に一枚の人間が一人、やっと屈んで入られるくらいの大きさの扉を見つけた。  後で知ったが扉は樹脂と呼ばれるモノで出来ていた。取っ手が付いていて、簡単に開いたんだ。  僕とルイーゼは扉を越した。その時、この場所、ニホンの一軒家に出たんだ。  オーガがここに済んでいた人間を惨殺した直後だった。僕とルイーゼはオーガを倒して、倒れていた人の蘇生を試みたが無駄だった。  その時、時間は後で知ったが、ニホン標準時の深夜3時だった。  状況を調べるため、建物の外に出ることにしたんだ。眩いばかりの照明がある、大都市が広がっていた。  道行く、馬のない自動車と呼ばれる馬車、ビルと呼ばれる宮殿のような建物。  道行く人とは、理由は謎だが言葉は通じた。この世界の事情を聞けば、モンスターなどいない。  大きなモンスターの巣窟を倒して、僕とルイーゼに神がご褒美を下さった。当時はそう思ったんだ。  金を高価買取する店で、金貨をニホンの通貨に変えれた。まる一日、ルイーゼと遊んでいたはずだ。  マルバス大陸に帰ることにして、この家で門、つまり、冷蔵庫の扉を開いても、中には冷えた飲み物しかない。  その後、経験で毎月3日の深夜3時に、12時間だけ異世界と繋がることが分かった。  多くの者がやって来たよ。  モンスターは倒したが、全然知らない異世界の人間は、事情を説明した。皆、冷蔵庫のドアを開いて戻ってくれたよ。 ***
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