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バグ病の彼からは、ノイズが凄く響いている。
多少耳に障るが、煩わしい程ではない。
証明書は病魔の種類によって色が変わるため、見た目に分からないものでも、即座に種類を当てる事が可能だ。
例えば、昨日逢ったケーキ病の彼女が持つのは、ピンク色の手帳だ。
そして透明病は、ビニールみたいな透明な色をしている。
多分、バグ病の彼が持つのは、黄緑色の証明書だろう。
少し物思いに耽っていると、小さなノイズ音を響かせた彼がまた、スマホを示す。
少しそこの公園で話せないか?
空腹なのはあるが、昨日と同じく、ここで逢ったのも何かの縁だと思い、素直に頷く。
病魔に侵された人間って、引き寄せ易いのかな。
今まで本当に気にしていなかったけど、こんなにも街中に、病魔に侵された人達がいるなんて、やっぱり何かあるのかな。
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