始まりの季節

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始まりの季節

桜舞う季節… 慣れない制服を身に纏い、門をくぐる。 私、星野なつみは、今日から中学生になります。 「なーつみ!おはよう!」 後ろから声をかけてきたのは、小学校から一緒の松木梨沙。 「相変わらず元気だねぇ、梨沙は(笑)」 そう、横で笑っているのは大谷真澄…同じく小学校からの仲である。 「二人共、制服似合ってるじゃん」 「ありがとー!」 「なつみだって似合ってるよ」 中学生になっても変わらないいつも通りの会話… それがなんだか嬉しくて、自然と笑みが零れた。 「なつみ~!クラス張り出されてるよ!」 「今行くー!」 先に玄関へ向かった梨沙の元へ急ぐ。 「えっと…私のクラスは…」
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