金色の並走

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

金色の並走

塗装された土手。 その中央に私は立つ。 さあ走ろう。 この季節だけは一人ぼっちじゃない。 薄暮のなか風が駆けた。 両側のススキが波を打つように、ひょろひょろと順番に頭を垂れていく。 走り抜けろ、この金色と一緒に。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!