51人が本棚に入れています
本棚に追加
｢･･･けるな。｣
｢し、詩音？｣
｢ふざけるな！！｣
何故か感情がコントロール出来なくなり、いきなり怒鳴り声を上げた。それはきっと、高杉さん達に向かってでは無く･･･新撰組に対して。
｢私は何もしてない、ただ、皆の役に立ちたかっただけ。なのに、なんでまた裏切られなきゃいけないんだ！！！もう、やめろよ！！いい加減！！｣
｢ちょ、詩音落ち着いて！！｣
｢うるさい！！そうやって、あんたらも私を裏切るんだ。話すだけ話しといて利用して･･･要らなくなったら捨てるんだ！！やめろよ･･･もう、あの生活に耐えられるわけ･････････。｣
私はいきなり力が入らなくなり、そのまま隣に座っていた桂さんにもたれ掛かる。そして、私は手で顔を覆った。涙を･･･見せないように。
｢･･････、ご、めん。ごめん･･･なさい。ごめんなさい。｣
｢詩音･･･｣
桂さんはそのまま私を抱きしめた。自分の胸に私の顔が来るように。涙が見えないように。
最初のコメントを投稿しよう！