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「なんか、わかんなくなって・・・誰が敵で、誰が味方か・・・・・・、そしたら、味方のはずの皆にまで・・・怒鳴って、・・・ごめんなさい。私・・・、もっと頑張るから・・・強くなるから、だから・・・私を、見捨てないで・・・。」
私の頭の中では、親がいた頃にあった感情と、新撰組に対しての感情。そして、今の申し訳ない感情が入り交じって映像で流れていた。
自分でも、いつの事を口にしてるのか分からない。いるはずのない人への言葉が・・・関係の無い人に飛び交う。
そんな私を、桂さんは慰めてくれた。
「詩音、もう頑張らなくていい・・・お前は十分頑張った。もう・・・見捨てないから。」
周りの三人は、その光景を呆然と見ていた。腕の中でただひたすら謝り続ける私と、それを慰める桂さん。
一体今・・・どんな顔を向ければいいのかと
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