68人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「気持ち良かった?」
「うるせえよ……!」
達したばかりで口ばかりしか抵抗できないほど脱力している。
俺は半分放心状態の彼をベッドの方に引っ張っていく。
「どうやって突っ込むか分かる?」
服を脱ぎ捨てながら、彼の方を見遣ると、顔が強張っている上に直立不動の状態。精神も肉体も、辱められているのは清矢の方なんだ、と思う、思い込む。
例え俺が自ら、初恋をこんな風に蹂躙しているのだとしても。
「……見てて」
俺はベッドに横たわり、彼に見えるように足を開いた。そして指を口に咥え指先に丹念に唾液を絡ませる。
清矢はただ呆然と俺を見詰めていた。この状況に興奮している俺は、きっと何処か可笑しい。
指をゆっくり蕾に挿し入れ、そこを拡げるように動かしながら指を二本、三本と増やしていく。次第にぐちゅぐちゅと淫らな水音が聞こえ始める。
彼の様子を観察していた俺は驚いた。彼は俺に、男に欲情して、再び勃起していたのだ。
「来て……挿入れて」
酒に酔ったのか、熱にあてられたのか、まるで何かの魔法に掛かっているかのように、彼は言葉に従ってベッドの上の俺に覆い被さった。
そして、彼をゆっくりと俺の中に誘導していく。
と、彼は欲望のままに、奥まで一気に貫き、腰を激しく揺さぶり始めた。
「いッ……あっ、あ、ん」
「気持ちいいのかよ、こんなことされて! ケツに突っ込まれて喘いでんじゃねえよホモ野郎ッ!」
奥の方まで無理に抉じ開けられて、肉が引き攣る。そして痛みと共に快感が全身をその渦に巻き込んでいく。
最初のコメントを投稿しよう!