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「俺は、一生懸命に生きてる凛子が好きだ。会社が倒産して親父さんが自殺してから、おまえ、精神を病んだお袋を支えながら、バイトに明け暮れてただろ。
おまえがお金持ちと結婚したくなる理由はよくわかる。
俺は、そんな、おまえを支えたかった。
IT企業社長と手を組んで、絶対に倒産しない会社を経営していくから、だからさ、凛子、俺と、結婚して。
何も考えずに、俺の懐に入ってこい」
直人はそういって、わたしに胸に飛び込んで来いと、腕を広げた。
少し、迷ったけれど、わたしは、直人の腕に飛び込んだ。
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