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そんなパトカー問題あるな、と思いながらも、
「そうですよね。
近くで別の殺人事件が起こって、そっちに行っちゃったかもしれませんし」
と淡い期待を抱いて、柚葉は言った。
いや、殺人事件が起こっていいわけもないのだが。
「もう、此処で殺すしかないか……」
警察の注意をそらすために、琢磨が別の殺人事件を引き起こしそうになったが、どのみち、あと15秒しかない。
「それ、全然、意味ありませんって、社長っ!
っていうか、本末転倒ですっ」
と柚葉が叫んだとき、
「あっ!」
と汐田も叫んだ。
玄関前のロータリーにパトカーが入ってきたのだ。
3時きっかりっ!
日本の警察っ、なんて優秀なんだっ!
と喜ばしいことで、3人は打ちひしがれる。
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