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いや、貴方が犯人なんですか、と問いたくなるくらいの反省っぷりだ。
しかし、なんでだろうな。
捨てられたという事実は変わってないのに、今のセリフはちょっと嬉しかった。
付き合ってるときも、こんな情熱的なことは言ってくれなかったなと思って。
しかし、時計を見ると、すでに、2時56分。
これはまずい……と柚葉は焦るが。
厭世的になっている琢磨は、
「もうダメだ……。
私が殺しました、と言おう」
と言い出した。
「防犯カメラの映像を見られないためには、それしかない。
お前、恥ずかしいだろう。
警察の皆さんに見られるの」
と柚葉に言ってくる。
「……なにしてたんですか、エレベーターの中で」
と苦笑いする汐田の頭の中では、おそらく、実際にあったこと以上の妄想がふくらんでいる。
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