第一部 ケイの冒険

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 絶滅した被子植物のサンプルがとんでもない貴重品となったため、その保管場所を狙ったセル・バンク・ロバー(細胞銀行強盗)が横行した。テロリストや各国秘密工作員も暗躍することとなった。大学研究室や官庁の研究所さえ白昼堂々襲われる始末だった。輸送船のシージャック、航空機のハイジャックも後を絶たなかった。ついには軍隊が出動する事態となり、一部地域では軍事衝突も起きた。盗まれたサンプルにしても、取り扱いを知らない者が封を開けるなどして大気にさらしてしまい、ほとんど駄目になったらしい。
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