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私は、ドーナツだ。
別にこれは、私がドーナツ好きだからそういうあだ名をつけられているとか、ドーナツを注文するという文脈に乗せれば意味の通じる不思議な文章だとかいう訳では無い。
なんの比喩でも喩えでもメタファーでも無く(全部同じだが)、私はドーナツなのだ。そう、諸君もご存知の通り、リング状の、からっと揚がり、砂糖を纏った洋菓子である。
なぜそのドーナツが自我を持ち、思考をしているのかと聞かれれば、それはそういうことにしておいていただきたい。
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