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割り切る事の難しさ
施設利用者を「可愛い」っと言う介護士がいます。
毎朝笑顔で「○○さん調子はどう?」と声かけをする介護士がいます。
明るく元気に、時に真剣に利用者や介護に向き合う介護士がいます。
僕はそんな介護士を「本気組」と呼んでいます。
僕はその本気組にはなれずに、仕事で悩むことが多く同僚に相談すると「割りきるしかない」と言われました。
「これは仕事だ。」と割り切ることは簡単ですが、それはあくまでも機械相手の仕事やデスクワークなどの話であって、接客業や営業職は人を相手にするので、どうしても僕と同じように割りきれない人がいるのもまた事実です。
そもそも「割り切る」とはどんな意味なのか。
意味としては「定められた基準で結論を出す」
営業職であれば契約を定められた基準でかち取ると言うことでしょうか。
接客業であれば、メニュー通りの料理をだし、美味しいっとお客様から言って貰うと言うような感じかもしれません。
では、介護はどうでしょうか?
まず定められた基準ですが、介護の仕事をされている方は分かると思いますが、介護に基準は有るようでないです。
様々な介護論を唱えた著書は数知れず発売されていますし、これっと言った基準がないのも介護の難しさではないでしょうか?
確かに介護技術などを書いた教科書の様なものはありますが、それはあくまでも介護技術であり、実際の介護というのは心と心を向き合わせてするものだと僕は思うのです。
割り切る事は様々な仕事において大切なことかもしれません。
しかし、介護士においては仕事として割り切る事も大事ですが、是非自分の考える介護論を大切にしてください。
反発はあると思いますが、自分の信じた介護論を実践してみてください。
そうすれば、必ずそれを見てくれている人がいます。
なので、諦めず頑張って下さい。
次の章では、僕が尊敬する介護士の話をしたいと思います。
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