ちょっと詳しくなれる世界史

１章 古代オリエント★

　その後、同じくセム語系の〚アムル〛人が［バビロン第1王朝］をつくりました。こちらは国ですよ。首都は〚バビロン〛です。後にまた登場しますので、覚えて下さいね。
　さて、この［バビロン第1王朝］ですが、第6代国王［ハンムラビ］王がやった事として、二つ有名なのを覚えて下さい。まず一つ、全メソポタミア支配です。そしてもう一つが［ハンムラビ］法典の発布です。これは全282条‎の立派な法典ですが、考え方は今の世の中とは真逆です。〚同害復讐法〛というのが基本ですが、加害者が被害者より身分が上ならばお金で済む話なのです。それは酷い話ですね。分かりやすく言うなら、「目には目を、歯には歯を〜身分が同じ場合〜」といった感じでしょうか。「目には目を〜」というフレーズはご存知の方が多いと思いますが。

　そんなこの国も既に亡国、ある民族に滅ぼされてしまうのです。その民族が、インド=ヨーロッパ語系の〚ヒッタイト〛人です。私は重要語として教わりましたが、幾つもの国を滅ぼしているので念の為最重要語に致しました。ちなみにこの民族、紀元前20数世紀に馬や戦車、鉄製武器を使っていたそうですよ。特に鉄製武器は世界初だったそうです。そりゃそうだ。
　さて、この地域の話はほんの少し置いておきましょう。