1章 古代オリエント★

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【古代エジプト】  さて、次は古代エジプトです。また出てきました、世界四大文明。現存するエジプトと区別する為、古代とつけて呼びましょう。この古代エジプトですが、古王国、中王国、新王国と三つの時代があります。ちなみに、古代ギリシアの歴史家[ヘロドトス]は「エジプトはナイルのたまもの」と残しています。ナイル川は長いですからね。  B.C.24世紀からB.C.22世紀は古王国時代でした。王朝はいくつもあったようで、これにあてはまるのが第3〜6王朝です。[ノモス]と呼ばれる集落が上下にそれぞれ20ずつありました。首都は〚メンフィス〛で、〚ファラオ〛と呼ばれる王は太陽神の子とされました。  また、第4王朝はピラミッド時代と呼ばれる程、ピラミッドが沢山造られました。〚ギザ〛の三大ピラミッドと総称される物‎が特に有名で、最大のものが〚クフ〛王のものです。残りの二人はカウラーとメンカフラーです。また、守護神〚スフィンクス〛は独特の容姿をしています。  B.C.21世紀からB.C.18世紀までは中王国時代で、都は遷都して[テーベ]という所になりました。都は今のルクソールにあたりますね。第11〜 12王朝がこの時代にあたりますが、末期にアジア系遊牧民〚ヒクソス〛が侵入し、〚馬〛と〚戦車〛を古代エジプトにもたらしました。  B.C.1567年からB.C.1085年までは新王国時代で、第18〜20王朝があたります。遊牧民〚ヒクソス〛を追放して成立し、[トトメス3世]の時最大領土になります。  第18王朝に、とある変わり者の王が登場します。それは〚アメンポテプ4世〛です。王妃ネフェルティティについては、気になる方は調べてみて下さい。彼は首都を[テル・エル・アマルナ]へ遷都しただけでなく、自分の名を[イクナートン]と呼ばせ、更には神官団の力を抑える為に唯一神[アトン]の信仰を強制し、自由で写実的な〚アマルナ〛芸術が誕生しました。この王、色々やりましたね…但し、彼の死後信仰は元の[アモン]信仰に戻りました。  その息子は面で有名な[ツタンカーメン]王です。しかし、彼は悲しいことに若くして亡くなってしまうのです。  また、その後は[ラメス2世]が多数の神殿を建設しました。彼は在位66年と長年王を務めていました。そんな彼は〚ヒッタイト〛の王ワタリとカディシュで戦い、最古の講和条約を結びました。
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