それは唐突に…?

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「ファールさん、ごめんなさい!!私やっぱり万屋にいたい!レナト…私、役に立つ間ででいいからお世話になってもいい…?」 勢いよく頭を下げてからテトナは自分の想いを伝える 今まで村でタダ飯食らいみたいに疎まれていた そしてリニー助けられてから今まで万屋でやってきたことも村でしていた事と同じで、だからこそ元気の裏ではあまり自信がなかったのだ しかしレナトの一言でテトナの自信は右肩上がりになった レナトはそんなテトナににっこりと笑顔を返した 「もちろん構わない。大歓迎だ。おれもテトナの選択肢をはばめる気はないから、興味がある時はここと万屋を行き来すればいい。双子もよろこぶ」 「…友人もいた方がいいだろう」 「まっ、万年一匹狼のアイゼンが友達!?」 「殺すぞリェニーティナト」 「ひぃ、おっかないなー」 「これでいいか?ファール、アン」 レナトの言葉に2人は鷹揚に頷いく 最もこの世界の村ごとの人種の偏りはあまりないため特に種族ごと集まることは無いのだが、体質などもある妖精種は何かと固まると楽なのだ それを知ってのアンの拉致?だったのだが決めるのは本人だ だから"選択肢を増やす"なのだ 「テトナがいいのなら、それでいいよ」 「構いません。こうやって顔を合わせたことで繋がりが出来ましたし。テトナさん。相談したい事がありましたら遠慮なく尋ねてください。それと、たまに遊びに来てくださいね」 「うん!ありがとう!」 「帰ってきたー!久しぶりに全員で外に行ったね!たまにはみんなで外食もいいかもね!」 アンの設置した木のうろから戻ってきた4人は、1時間ぶりぐらいの陽の光に目を細める リニーの陽気な声を聞きつつどかどかと入った万屋の中には、いつの間にか帰ってきていたアルカとアルナが居た 「「あら、おかえりなさい」」 「皆で仲良くおでかけかしら」 「おでかけなんて羨ましいわ」 「「今度ピクニックにでも行こうかしら」」 クスクスと編み物をしながら笑う二人に、テトナは小走りで駆け寄る そして二人に駆け寄ると、目を輝かせながら笑みを浮かべた 「何それ、楽しそう!!」
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