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「イーゴリ君、君に日本へ行ってもらいたい」
「畏まりました。ミハイル様」
イーゴリと呼ばれは男は、二メートルを超す身長に強靭な肉体を持ち、これまでミハイルの依頼は完璧にこなしてきた。冷徹なまでのやり口で。
「あれだけは無傷で採ってきてくれたまえ」
「承知しております」
「周囲の羽虫はどう致しますか」
「君に任せる」
イーゴリはミハイルに一礼すると、ツカツカと部屋を後にした。
「奴に任せておけば、いずれあれは私のものだ。
フッ、フハハ、フハハハハハハッ!
さぁ、早く早く私の元へ! フハハハハハハッ!」
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