第2章 動き出す運命 / 襲撃

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第2章 動き出す運命 / 襲撃

大地との特訓をはじめて2ヶ月。 明日からは、夏休みだ。 「んんっ!」 校門を出ると大地が大きく伸びをした。 「明日からは少しのんびりできるね」 僕が言うと、大地は僕の両肩にドンっと手を置くと 「お前は呑気でいいな、夏休みはさらに色んな訓練が待ってるに決まってんだろ!」 「そうだよ! 蒼太っち! 訓練にー、宿題にー、大変そうだね! 頑張ってねぇー」 綾那もからかいの色を濃くした瞳を向け同意する。 僕はがっくりと肩を落とし、綾那の鞄に付けられた浮き輪を付けたウサギのマスコットが揺れるのを、恨めしい気持ちで見つめた。
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