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第6章 異変
「ちょっと良いかな?」
剣持さんと紅さん。それから、小学生くらいの女の子二人に僕らと同じくらいの女の子一人が部屋を訪ねてきた。
「今日から少しの間、この子達を管理局で預かることになったんだ。この隣の部屋に稲田 春花ちゃん、桜井未来ちゃんと、君らと同じくらいかな? さなえちゃんが滞在することになったんだ、色々教えてあげてくれ」
剣持さんが、順に細身で、真っ直ぐの黒い髪を二つに結び、前に垂らした俯き加減でおどおどした女の子、丸いほっぺがピンク色に染まり興味津々にこちらを見ている少し茶色がかった黒髪を綺麗に肩で切りそろえた女の子。そして、僕らと同じくらいの歳に見える女の子と指差しながら紹介してくれた。
「よろしくね! あたしは黒木綾那」
綾那が嬉しそうに挨拶した。
「よ、よろしくお願いします。僕は峰山 蒼太です」
女の子ばっかりどうしよう……緊張するな……
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