序章
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「もう刑事でもないし、いいだろ?」 「……それはそうだけど、なんでまた急にピアスなんだよ?」 「……思い出、俺の」 「思い出?」 と、首を傾げるシノに、 「……おまえに救ってもらった思い出を、忘れないためにってな……」 言いながらちょっと自分でも照れくさくなってくると、 「何それ、かわいすぎ…葵」 と、抱きつかれて、 ベッドにそのまま押し倒された。
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