序章

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「ぅん…あぁ…シノ……っ」 くり返されるキスに身体が火照り熱を帯びてくる。 「……もっと、キスさせて……葵」 「してんだろ……シノ…」 隙間なく全身を吸い上げるようにして、紅いキスマークが肌に散らすように付けられて行く。 「……もっとだ…まだ、キスし足りない葵……」 「……おまえのキスマークだらけに、なるだろっ……」 抗議のつもりで腕を突っ張って、シノの唇を離そうとするのに、 「……だらけにする……俺の痕だらけの葵、綺麗だし……愛おしい……」 よけいに強く吸いつかれる。 「……よ…せっ…あんまだらけにするな……あっ……っ」 肌を滑り下りて行った唇が、下腹部の中心を捕らえて、びくりと身体が跳ね上がった。
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