序章

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「…………照れるから、離れろ、シノ……」 「やだ、だって照れてる葵って、めっちゃレアだし」 「レアってなんだよ…人をゲームキャラかなんかみたいに言うな…」 「レアに、そそる……」 「…そ、そそんな……っ!」 「……やばっ、キスしたくなってきた……してもいい? 葵」 「キスする前に、してもいいとか聞くなよ…」 「……なんでよ?」 「…………して、とか答えんのかよ…じゃあ……」 「……して? エロい…それ。なぁ葵、もっかい言って?」 「……バカか…もう言わない……ん、ふっ…」 「……言わなくても、キスはするけどな…」 誘いかけるようにあいた葵の唇に、薄く触れるように口づけて、 次第に唇を挟むようにして、重ねるキスの激しさを増していく。
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