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「俺は、おまえが痛みに耐えて我慢してるのなんて、見たくはないからな…」
「……我慢なんて、してない…」
ソープの付いた指がピンと張りつめた乳首を下から掬い上げて、
「…ん…っ…」
口元から声がこぼれ出る。
「……葵、おまえには俺の愛情の全てを与えてやるから、」
そこだけ石鹸を付けないように外した肩の傷に、再び口づけて、
「……だからおまえは、その愛にくるまれて笑ってろ……」
肩から首筋へ唇で辿り、
「笑って……泣いたりすんな、俺の前では……」
耳へ行き着くと、付けたピアスにキスで触れて、
「このピアスに、約束しろ」
囁きかけた。
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