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「ん…バカ……シノ…やめっ…」
抱く腕の中から逃れようとするのを、
「バカじゃないだろ……」
壁ぎわに背中を押さえ付けて囁きかけると、
「……ん…バカじゃ…ない……好き…シノ…あ…んっ…」
抵抗をやめ甘い声音を漏らすのに、さらに感じさせてやりたくて唇が離せなくもなる。
だんだんに言葉は消えて、互いを口づけ合う音だけが部屋に響くと、もっと、もっとと葵の全部が欲しくなって、
壁に身体を寄せ合い立ち尽くしたままで、唇を貪るように求め合った。
二人で一緒に住み始めた俺たちは、こんな風に毎日甘い時間を過ごしているーー。
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