二章

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二章

……家で一人、篠崎の帰りを待っているのは、思いのほか寂しかった。 今頃あいつは、捜査に打ち込んでいるんだろうか。今は、どんな案件が動いているんだ。俺が一課にいた頃のあの事件は、もう解決したのか………… そこまで考えて、頭を振り払った。 俺には、もう関係ない。 頭を突っ込めば、自分が関われないことに虚しくもなるだけだ……。 課長や芝さんの顔が浮かんで、消えた。 俺は、ずっとあそこであのメンバーと共に捜査に携わって行くつもりだったのに……こんなはずじゃなかったのにな。 ……悔しかった。 こうするしかなかったことも、こうなってしまったことも、全てが悔しかった。
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