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チョロップさん
チョロップさんは非常識な人
雨上がりの光のなか
虹の上を歩いている
「チョロップさん、チョロップさん。
どうして虹を渡れるのよぅ」
「ん？ いや、なに。気分がいいだろうと
思っただけさ」
そんなことを言いながら
テッテッテ、と下りてくる
渡れないはずの虹の上
テッテッテと下りてくる
チョロップさんは変わった人
秋のバーベキュー会に
腰ミノ姿で現れる
「チョロップさん、チョロップさん。
やりすぎよぅ」
「ん？ やっぱり？」
そんなことを言って着替えに戻る
もみじにかえでに いちょうの葉
パッチワークの秋ミノを
着替えに戻る
そんなチョロップさんが
ある朝 うれしそうに通りをかけてゆく
なんでも お嫁さんの夢を見たとか
「チョロップさん、チョロップさん。
それはいったいどんな人なのよぅ」
「ん？ 可愛い、可愛い、
ピンクのかたつむりさんさ」
そんなことを言って
役場で婚姻届の出しかたを尋ねている
チョロップさんは生真面目な人
100 年たっても
1000 年たっても
きっとこの村で暮らしてる
そんな気がしてならない
チョロップさんはふしぎな人
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