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一夫は疲れて帰って来た、四半期決算での残業、家に着いたのは午後11時を回って居た。 あゝ今週はズ~ト残業かよ! 一夫は毎日毎日が残業だった。 今週、決算が終われば・・・・そうだ土日に掛けて温泉でも行こうかなぁ~ そんな事を考えないと一夫の疲れは取れないと思って居た。 夕飯もカップラーメンで済まして、シャワーを浴びてそのままソファーで寝てしまう程に疲れて居た。 朝が来て一夫は・・ヤレヤレ今日で決算処理もお終い!・・と自分に言い聞かせて出勤して行った。 午後8時決算処理はどうにか終わった。 帰りの電車の中で今週始めてスマホを観た。 「あちゃーLINEが4件も未読だしぃ!」 家路に着いた一夫は矢張りシャワーを浴びてコンビニ弁当を食べながらスマホを観て居た。 メールは12件、それもどれもが、広告メールや迷惑メールだった。 全部ゴミ箱行き! LINEを観て居た一夫。 1件は母親からのLINE、元気にしてるか?との内容! 直ぐに返信「今週決算で毎日が残業で、返信出来なくゴメン、元気でやってるよ!」 2件目、友人の裕太からのLINE。 「久々に呑みに行かないか?」とのお誘いのLINE。 「オウ、来週から少し暇になるから花金でもいいぜ!」と返信。 3件目、現在恋愛進行中の麗子からのLINE。 「忙しそうですね、時間が空いたらLINE下さい、少し心配してます、カズ君の身体の事が!」 これはすかさず返信! 「LINE返信出来なくてゴメン、今週は決算で毎日が残業の嵐でした、来週からチト暇になりますから、いつもの場所で逢いますかね~!」と返信した。 4件目のLINE。 LINE相手は『美香』となって居た。 「はて???美香って誰だ???」一夫には心当たりが無かった。 だいたい登録もしてない、怪しいLINE。 「チッ、また、エロ系かよ?」 (しかし、いつもながら、感心するよなぁ~~、どこから俺の番号やIDが漏れてるんだろう?) (だいたい美香って誰だ?)と思いながら開いた。 『一夫さん、お久しぶりです、お元気ですか?』 (はて???)首を傾げる一夫! 「ゴメンなさい、失礼ですがどちら様ですか?」(既読) 『お忘れですか?(T . T) 』 「本当にゴメンなさいm(_ _)mどちらの美香さん?」(既読) 『マァ!本当にお忘れですか( ´Д`)y━・~~!』 「もしかして学生時代の方ですか?」(既読) 『そうです、そうです( ◠‿◠ )!』 「あの~大変失礼ですが、どこから私の番号かIDを(_ _).。o○?」(既読) 『アッ、それは秘密で~~す( ◠‿◠ )!」』 「ゴメン、全然わからないんだけど?」(既読) 『ん、もう、頑張って思い出してネ♪(´ε` )!』 「とにかく、いつの頃かだけ教えて!」(既読) 『だから、頑張って思い出してよ!(ll´д゚ノ)ノ』 「ゴメン・・・思い出さない!って言うか本当に誰よ?」(既読) 『なんで?あんなに・・・(◞≼◉ื≽◟)』 (なんだこの顔文字は???)少し怪訝な一夫。 「ゴメン、思い出さないからブロックします!」(既読) 『( ≖ิൠ≖ิ )無駄だよ、カズ君!』 (なんだコイツは?即ブロックね~)と一夫はLINEブロックをした。 数秒後に! 『だから、無駄だって一夫( ^ิ౪^ิ )』 (なんだよ?ブロックしたのに何故だぁ~???) 『早く・・・思い出してよ一夫(◉◞౪◟◉`)』 「誰だよお前は?チャンと説明しろよ」(既読) 『じゃ!ヒントね~( ◠‿◠ )/』 「小学低学年」 『これでわかるでしょう♪(´ε` )』 (小学低学年・・・・美香???) 一夫は押入れから古いダンボール箱を出して、小学生の頃の卒業アルバムを見た。 しかし、どこにも『美香』の名前は無かった。 『確認したがそんな名前は無い!』(既読) 『あー卒業アルバムには載って無いかもしれない!( ≖ิ‿≖ิ )』 「いい加減にしろよ、誰だよお前は?」(既読) 『ん、もうしょうがないなぁ~一夫は(ノ′Дヾ)』 『第2ヒントね~(;´༎ຶД༎ຶ`)』 「うるさい、いい加減にやめろ!」(既読) 『美香の家、マッチ、火事、大怪我、わかった一夫?コワィヨ―゚。・ヾ(。>д<。)ノ・。゚―ッッ!!!』 (アッ!思い出した、真・田・美・香、そうだ真田美香だ!でもアイツは小1の頃火事で焼け死んだ筈だけど!)一夫は遠い過去を振り返った! 「オイ、悪戯にしては、念が入ってるなぁ、お前は誰だよ?真田美香は小1の頃亡くなった筈だ!」 (既読) 『やっと思い出してくれたね~~一夫君!そうだよあの火事の原因はお前がウチでマッチで火遊びをして、それが後から燃え上がって・・・私は全身火だるまに成り、脳が沸騰して判別わからない程の焼死体になったんだっけ(◉◞౪◟◉`)』 (そうだ、思い出した、俺が美香の家でマッチ遊びをして、美香が止めるのを・・・) 『お前のおかげで、新聞には私が火遊びをした事になってしまったんだけっけなぁ~』 「・・・・ごめん・・・・でも誰なんだよ、こんな悪戯は???」(既読) 『誰でも無いよ、私だよ・・・真田美香だよ!(◞≼◉ื≽◟グギギ〜』 「いい加減にしてくれ!」(既読) ピンポーン・ピンポーンピンポーンピンポーン! インターホンが連打された。 ドアの覗き穴から一夫は覗いた。 ドアの凹凸のレンズには誰も居なかった。    『か・ず・お・う・し・ろ・だ・よ・!』 08443f95-d034-4aa7-847d-f5448b00824b               ー都市伝説 ENDー
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