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ミシェルとキャットは2匹の虎を見つけるために走って、2時間が経った。
なにか視線を感じる、ミシェルはそう感じた。
後ろを振り向くが、誰もいない。
しばらく走り、また後ろを振り向く。
そこにはさっきの2匹の虎がいた。
「見つけた!」
ミシェルはキャットに連絡した。
キャットは数秒でミシェルのところへ着いた。
しばらく2人と2匹は見つめあった。
ミシェルは言った。
「貴方…スーパーパワーの持ち主よね。私たちとおなじ、パワーを持っているのよね。」
「ミシェル、スーパーパワーの持ち主であろうとほっとくのは危険だわ。動物型でここら辺を守っているスーパーパワーの持主はいない…。危険よ。」
「スーパーパワーの持ち主とはいえ俺らはあんた達みたいに訓練されてないんだぜ。」
虎が喋った、が、ミシェルたちは全く驚かない。
それは虎が喋ることより彼女たちが存在することの方がよっぽど不思議だから。
沈黙が続く。
「ふーん。シカトだし、なにも攻撃してこないんだな。日本では名乗ってから戦うのがマナーなんだってな?」
虎の1匹が喋る中、もう1匹は黙り続ける。
「俺の名はロッド。横の黙りほうけてるのは俺の兄で、ロディだ。」
「私はミシェル。そっちの金髪は私の姉妹のキャットよ。」
「アタシは普通に喋れるわよ…」
キャットはミシェルを睨みながらそういった。
2匹の虎は呪文をブツブツと唱えた。
なんてことだ。
2匹の虎はみるみる青年へと変化した。
ロッドはライオンのようなオレンジの髪にゴーグルをつけている。
ロディは寝癖がついているようなすこしチャラい髪型。
「では、俺から攻撃させてもらうぜ。」
ロッドがそう言うとそこで壮絶な戦いが起こり始めた。
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