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「なかなか…手強いわね。」
「そっちこそ。」
ミシェルたちはロッドとロディのバブル能力のあまりの強さに苦戦していた。
キャットは言った。
「訓練されていないのにここまでとは。すこし舐めていたわ。相手は悪魔じゃないし、大人気ないと思って手を抜いていたけれどその必要はないようね。」
「ちょっと、死なせちゃだめよ?あとからいろいろ聞きたいことあるし。」
「はいはい。」
完全に舐めている会話。
「ねえあんたら、手を抜くのが相手にどんだけ失礼かわかってんの?本気で来いよ。」
ロディがはじめて口を開けた。
「やっと喋ったわね。まああんた達もまだ本気は出していないんでしょう?」
「はあ?何強がってんの?面白くないから。」
そう言うとロディはキャットに攻撃した。
ロディの手からは無数のバブルがでてくる。
しばらくそのバブルを貯めるようにして、一気に離した。
「よし、手応えはあった。」
「あんまりアタシらを舐めちゃダメだよ?」
そう笑いながらキャットはステッキでバブルを跳ね返した。
そしてそのバブルはロディの頭に直撃した。
「ヴっ!」
「あんだけ言っておいてその程度なのね。ふふっ、虎じゃなくてまるで子猫みたいよ?」
ロディはみるみる虎の姿に戻っていった。
とても弱っていた。
ロディはかかさず
「お前らやってくれたな!俺が相手だ!」
「無理よ。あんたが私たちに勝とうなんて無謀なこと、笑わせないでちょうだい。死ぬ覚悟があるなら攻撃しなさい。」
「さっき言ったじゃない、アタシらを舐めんなって。」
「んな!お前らふざけるのもいい加減に…」
「着いてきなさい。」
キャットは寝転んだロディを持ち上げた。
2人の背中はがら空き。
ロッドは迷わず攻撃した。
攻撃に気がついたミシェルはめんどくさそうに言った。
「あんた、頭悪いのね。私はちゃんと警告したからね?」
ミシェルはハートのスティックをロディの方に向けた。
そのスティックからは美しい桃色の電撃が流れ、
ロッドのバブルの攻撃よりも速くロッドの頭に直撃した。
そしてバブルの攻撃もついでに跳ね返した。
「ほんと、無謀だわ。」
ミシェルたちがこれまでに強い理由…
100年前、もう二度と絶対に負けないと誓ったからだろう。
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