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【第2章】野生のロッドとロディ
始業式、
なにか物音がした。
それに気がついたのはイロハ。
イロハは和の館の巫女。
馬鹿真面目な性格で、能力は剣術を利用した能力。
1つグクりに結ばれた紺色の髪はサラサラで横顔が凛々しい。
もちろん普通の剣術とは違い、その木刀には物凄いパワーが詰まっている。
イロハには双子の姉がおり、それはアロハという。
双子のわりに似ているのは見た目だけ。
髪にはパーマがかかっており、性格はお姉さん系。
イロハはアロハに声をかけた。
「アロハ、今物音がしませんでしたか…?なにか、動物が走るような。」
「イロハも思ってた?そうねえ、悪魔たちのお出ましかしら…。
少し外を見てこようかしらね。」
「いえ…なにか悪魔とは違う気がするんです…。」
「だったらなんだっていうの?」
「わかりません…。ミシェルたちに見に行かせましょうか?」
「そうね、そうしましょ。」
イロハはササッとミシェルのとこに行き、小声で話しかけた。
「ミシェル。先程何か、物音が聞こえませんでした?」
ミシェルはだるそうに、
「あんたわかんなかったの?あの音は悪魔じゃないでしょ。」
「わかっています、そんなこと。でもなにか物騒な音でした。念の為キャットと様子も見に行ってもらっても構いませんか?」
しょうがないなあ、とミシェルは言い、キャットに事情を伝え2人で体育館を出た。
イロハはペコッとお辞儀をした。
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