fake

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僕の心の中は虚しさでいっぱいだ。 つまり空っぽ。何もない。感情も。ただまん丸に輝いている月をボーっと眺めている。 澄み切った空。冷たく静かに吹く風。 右手首にはめている腕時計が“カチッ”っと音をたてて秒針と短針と長針が1つ先に動いた。3時になった。終わりの時間だ。 僕はそっと、彼女……いや、元カノの部屋から出ていった。
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