終わらない子作り

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終わらない子作り

勘解由小路邸ではまだ子作りの真っ最中だった。 対面に抱き合った勘解由小路は、汗まみれになった真琴の首筋に流れた汗を舐め上げて言った。 「ああああ。18回目。なあ、真琴解るか?」 勘解由小路の言葉に、息も絶え絶えになった真琴は、ぼんやりと夫の顔を見つめた。 「前はここまで出すのに24時間かかった。お前と何年も子作りを繰り返して、一度達するようになるまで時間がかかるようになるのが普通だ。精神的なものだからな。だが2時間だ。2時間でもうここまでお前の中に注ぎ込んでいる。理由が解るか?」 真琴はうわ言のように首を振った。思考回路は勘解由小路に、とりわけ己の中に侵入するオス蛇ちゃんに割り込まれてショート寸前になっていた。 既に夫の倍近く達していた真琴は、勘解由小路の肩を甘噛みしていた。裂けた皮膚から香る夫の血の匂いにクラクラしていた。 「何故なのか。答えは一つだ真琴」 ベッドに押し倒し、真琴の口腔内に舌を突き入れた。真琴の暖かい舌をいやらしく舐め回して言った。真琴の目を真っ直ぐ見つめながら。 「お前を心から愛しているからだ。お前への愛情が止まらなくなってすぐ出ちゃうんだ。ああもう一回。ああ、そろそろ出来たかな?このお臍の横の黒子ペロペロー。うーん可愛いぞ腰捩っちゃって」 「いやん♡ああん♡ああ♡愛してましゅ。真琴もとっくに降魔しゃんが愛おしいでしゅ♡赤ちゃんが出来なくても、たくしゃんたくしゃん愛してくだしゃい♡」 腕を伸ばして勘解由小路の肩から背中に手を回した。 子作りタイムは終わりそうになかった。
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