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「あたしの存在ってどうでも良いのよ!
それよりあんたにはこれから頑張って貰わないといけないから。」
「…は?頑張る…?」
「あんたにはこれからこのゲームにクリアして貰わないといけないから。」
「ゲーム?」
「そうよ。だってここはバチェラーの俺の体験ゲームの世界の中だもの。」
「…マジ…?」
「大マジよ。」
「俺がゲームに参加すんの…?」
「あんたが。」
「…そうか。いやいやいやいやいやいやムリだろ!
女の子と付き合った事もない俺が!?
バチェラーの俺って1人の男に複数の女が取り合うゲームだろ!?」
「何だ。一応知ってるのね。」
「そりゃあまあ…。」
「じゃあ話は早いわね♪」
「いや、早くねえわ!俺だろ!?この冴えない俺が!?」
童貞だぞ!?
趣味は漫画か、ケータイゲームばっかするこの俺だぞ!?
金もねえし
「…自分の事そこまで卑下するのやめなさいよ…」
「いや、だって…。」
「てか!あんた!30にもなって今まで女の子と付き合った事ないんでしょ!
童貞なんでしょ!」
「うっ…。」
エレナの言った一言に、俺の心臓にグサリとナイフが入ってきた。
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