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(まあ、どうせこんなの金持ちとかイケメンとかしか許されねーんだろ。けっ。)
バチェラーの俺のCMを観た時、ふと俺はそう思った。
バチェラーとは英語?で独身って意味らしい。
(独身とか絶対嘘に決まってる。
例え独身でも最後は勝ち組になるんだろうよ。)
「あら!このCMは見た事ないね!
あらーこの男性イケメンじゃない!!
あんたもこれぐらいイケメンだったらねー…」
母ちゃんがバチェラーのCMを観て
俺と顔を比べる。
まるで、どうしてこんなにも違うのかねえとでも言いたそうな…。
(俺を見るなよ…。)
「裕之!あんたもう30でしょ
?そろそろ私に孫の顔見せて欲しいよ…本当」
はい、出た。
おかんの、孫はまだか攻撃。
孫どころか、彼女だっていたことないってのに…。
「裕之!あんた彼女は…。」
「…いるわけないだろ。俺を誰だと思ってんだよ。」
「あ!こら待ちなさい裕之!」
おかんの小言を言われる前に俺はそそくさと
家を出た。
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