1バチェラーの俺

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そして俺の番が来た。 「はい、ではお兄さんですね!まずは椅子に座って下さい! 今から設定を作ります。」 「設定…?」 「はい、このVRはゲーム形式となっています。 まずは、お兄さんの顔をカメラで撮影します。」 その時 カシャという音が聞こえた。 「わ!」 (何だ今の…) 「はい、次にゴーグルを装着します。」 そう言ってお姉さんは俺にゴーグルを渡してきた。 (VR、実はちょっとやって見たかったんだよなー♪) 画面には、設定が写っていた。 設定…? 「そして今度は右端の横にあるボタンで職業設定して下さい。」 職業…? 「これはゲームなので、勿論お好きな設定で構いません。 勿論ご自身の職業でされている方もいますが…。 決定の時だけボタンを2回押して下さい。」 そして俺はお姉さんに言われ、右端のボタンを押して言った。 職業には、【IT社長】【弁護士】【バンドマン】色々あった。 さすがに【派遣】はないか…。 俺の職業は。 とは言え、ゲームだとしても嘘をつくのは…。 ポチポチ押して悩んでいたその時 「あ!」 思わず2回押してしまった。 画面には 【社長】と映っていた。 (間違えた!) その時音楽が流れた。 「やば!始まった!」 「では、バチェラーの俺の世界へ行ってらっしゃいー!」 司会者の声が聞こえたその時、 俺の視界は真っ暗になった。 「な、何だこれ!」
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