2日目

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昨日と同様とても楽しそうに晴は目の前の動物に夢中の様だ 暗くなくて、ずっと一緒に入れる側で守れる。そして何よりも人は少ないが楽しめる地元の動物が思いついた。 晴の様子を見るとどうやら正解だったな。 「ねぇ!あれ見て。レッサーパンダが寝てるよ!」 「寝てるよって笑お前本当可愛い奴だな」 子供みたいにはしゃぐ晴が可愛らしい 「凛はさっきから反応薄すぎだよ。それに可愛いって何か嬉しくない…」 「ふはっ笑」 そう言って頬を膨らませて不機嫌そうな顔もまた可愛いって事をこいつは知らない 「何で笑うのさ!」 「悪い悪い…」 「心こもってない…」 「それよりもほら、あそこに芸をしてるアシカが居るぞ?」 「えっ!?どこどこ?」 「ほらあっち」 「あっ。本当だ。凛見にいこう!」 「おう。」 そう言ってさり気なく俺の手を引く晴にドキドキしっぱなしだ。 「おお〜!玉を鼻の先に乗せるなんて器用だなぁ」 晴はどうやら目の前のアシカに釘付けの様だ。 今の所晴の身が危なくなる事は無い。今日じゃなく、やはり明日だろうか。 そんなことを考えた為か俺を呼ぶ声に気づかず、晴が心配そうに顔を覗き込んでる様子にやっと呼ばれていた事に気が付いた 「凛…?大丈夫?顔怖いよ…どうしたの?」 「悪い…考え事してた。」 「考え事?」 「幸せすぎて壊れちまいそうだなって」 なんでこの言葉を今、晴に伝えたのか自分でも分からない ただ晴が居なくなることが凄く怖いんだ。 「ねぇ凛」 「なんだ。」 「幸せってさ2人で築いてくものだけど。それは永遠じゃない事だから…今は取り敢えず精一杯楽しめばいいんじゃないかな!」 そう言って笑う晴に俺は思わず信じた事がない神様に願っていた。 どうかこの子を連れて行かないで下さい。と 願うなら彼の笑顔をまだ俺は見ていたい。 「あぁ。そうだな。」 お前には笑顔でいて欲しい。事実を言えないし、言った所で悲しませる。俺が晴を守るから 「へへ。俺良い事言ったでしょ?」 「バーカ調子に乗るな」 お気楽な晴に軽くデコピンを喰らわしたくなった。楽しそうに笑う凛のおでこに。 「痛っ!今おでこにデコピンしたっ!凛酷い!」 「ふっ。赤くなってる…。ごめんな?」 そんな強くやるつもりは無かったが相当痛かったらしい。 「絶対ふざけてる!俺もオコだよ!?」 「悪いって。拗ねるなよ…。な?」 「嫌だ…アイス奢ってくれないとゆるない…」 「ん。分かった。お姫様。アイスは何味をご所望ですか?」 「うーんそうねぇ。チョコかしら」 役になりきって乗る晴がまた可愛らしい。 「ふっ。承知いたしました。今持ってくるからここに居ろよ?」 「うむ。」 まだ役になりきって居る晴に笑いそうになる。 晴を1人にさせたくない早くアイスを届けてあげよう。
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