リスタート

1/3
前へ
/58ページ
次へ

リスタート

「んっ…ここは?」 目を覚ますと壁には昔好きだったバンドのポスター。そして勉強机。 趣味丸出しの本棚。制服。どれも俺が高校の時に使っていたものだ。 「懐かしい…」 どうやら、過去に戻ることに成功したようだった。そんなに経っていないのに随分昔のことのように感じるな… 「未来の俺の部屋どうなってんのかな…こんなふうに変わってないといいな。」 父と俺は引っ越し際、叔父、叔母が実家を引き継いだ。 晴の事件以来、実家がどうなっているのか知らないのだ。 「感傷に浸ってる暇は無い…それより晴がもうすぐ来るはず…」 晴が来る前にやることをしなくては。 「あと二時間…」 時間は刻一刻と迫っていた。 晴に出来ることをまず考えよう。まずは自分の気持ちを晴彦に言うことだよな
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加