24人が本棚に入れています
本棚に追加
ピンポーン
晴が来たようだ…なんとなく緊張するな
でもきっと俺より晴の方が倍緊張してるよな…
「悪い……お待たせ」
「出てこないから、もう向こう行ったのかとヒヤヒヤしたん……凛?どうしたの!?」
「何……が?」
「凛だって……何で泣いてるの…」
「あっ……これはっ…」
まだ晴が生きている。やっと…やっと会えた。
変わらない晴の姿にホッとするのと同時に言葉では言い表せないくらいの感情が込み上げてくる。
気づいたら。自然と涙が出てきていたんだ
「わ、わるい。さっき、恐い夢…みて…さ」
なんとも可笑しな誤魔化し方だろうか。誰が聞いても嘘だと分かるような言葉を咄嗟に言ってしまう自分に後悔する。
「凛…本当に?」
「…っ。」
「凛…何かあったなら俺が」
「何もない…本当に怖かったんだ。」
お前がいなくなるという現実が…
「…もう怖くないよ?だって今は俺が居るでしょ?凛は1人じゃない。2人で居れば怖い事も解決出来るよ。」
「子供扱い、やめろよな……」
「はは笑ばれたか。悪い笑」
晴が目の前で笑っている。本当に死んじゃうのか?現実を分かっていても受け入れられないものがあった。
「……ねぇ凛。何かあるならいつでも相談して?本当に力になるからさ」
「あぁ。」
本当のことなど伝えられるはずがない。伝えたとしても今では無いのだ。
まだ……このまま
「ん。もう大丈夫」
「みたいだね」
「そう言えばさ、俺晴に言い事が合ったんだよな」
「ん?何?」
「俺さぁ……お前の事好きだわ」
「…えっ?」
「だから…好きだ晴」
「いや、え?す、好き!?」
「そう。お前の事好きって言ったの」
「ええ!?」
「何をそんなに驚いてるわけ?」
「あ、ぁあ分かった。友達としてか!うん突然好きとか言うからどうしちゃったのかと」
「ちがうけど?」
どうして、好きと伝わらないのだろうか。
こいつのアタフタした顔始めて見たな……こう言う顔も可愛い。そんなこと思っている俺は重症だ。
「はぁ!?お前昨日まで○○ちゃん好きだわって言ってた!」
「そ、そうだっけ?」
「俺、ちゃんと聞いてたんだから。一日でそんな意見をコロッと替えたら驚くに決まってる。」
そう言えば、そうだよな。俺はまだこの時、普通に女の子好きだったわ……と言うより気持ちに気づいていなかったと言う方が正しい。
「なんか、お前と離れるだなって思ったらさ。気づいたんだよ」
「……っほ、本当に?嘘ついてない?」
少し頬を赤らめ…上目遣いに俺の顔を覗きこむ。、
「バーカ。嘘で好きなんて言うかよ。」
「お、おれ、男だよ?」
「はは笑何処をどう見たら女に見えるんだよ笑」
「好きって……この先、そのキスとかしたりするそう言う?」
「うん。そう言う好き」
「そ、そっかぁ…」
ますます顔を赤らめ、モジモジし始める晴の姿は誰が見ても、可愛い小動物だ。
「なんだよ。それだけかよ」
「う、嬉しいよ!ただその……俺もお前に好きって伝えに来たから。」
「うん。知ってる」
晴「し、知ってる//!?いやいや。俺結構隠してたつもりなんだけど?な、何で気づいてっ。てかいつから気づいて」
「はは笑秘密」
「~~つ。何その笑顔反則でしょ」
言えるわけがない。今の俺は10年前からお前の気持ちを知っていて。10年前から好きだなんて
最初のコメントを投稿しよう!