第1章:謎の電話

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「確か…真弓は高校の同級生の 瀬戸舞子さんとランチするって 言ってたな。」 幸いにも舞子の電話番号は知っていたので 電話を掛けてみた。 舞子とは電話で話す事が出来たが… 彼女の話しでは午前11時半に横浜市内の 飲食店で真弓と待ち合わせしたが いつまで待っても来なかったらしい。 真弓とは電話も繋がらず心配だったが 舞子はそのまま家に帰ったとの事だった。 誘拐は本当だったのだ!! 急いでコインロッカーの鍵を探す拓哉は 真弓が化粧台の一段目の引き出しだけは 絶対に開けないで欲しいと 言っていた事を思い出した。 「電話の男は絶対に見られたくない所に 鍵を隠しているはずと言っていたな…」 化粧台の引き出しを開けると そこにはコインロッカーの鍵が入っていた。 「あった!!これだな。うん…なんだろう」 ロッカーの鍵と一緒に真弓の筆跡で メモ紙が入っていた。 メモ紙にはメッセージが書いてあった。 "私に何かあっても心配しないでね。 大丈夫だよ。安心して。 二人の愛を確かめ合った日を思い出してね"
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