第1章:謎の電話

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「二人の愛って…こんな状況でどうやって 安心すれば良いんだよ」 拓哉が警察に通報するべきか悩んでいると また非通知設定で電話が掛かってきた!! 時刻は午後4時になっていた。 また例の男からだ。 「コインロッカーの鍵はあったな? それは横浜駅のロッカーの鍵だ。 百貨店そごう近くのロッカーを開けて ブツを運んでもらう。 必ず一人で来いよ。分かったな。 また1時間後に電話する。」 それだけ言うとまた電話が切れた。 「仕方ない…行くか。」 拓哉は急いでアパートを出ると 川崎駅から在来線で横浜駅に向かった。 電車内で拓哉は真弓の事を心配して 色々考えるが頭の中を整理出来ない。 そういえば先週、映画を観に行った後も 真弓の様子がおかしかった。 「拓哉…ちょっと話したい事が… やっぱり何でもない。ごめんね。」 真弓に聞き返したけど 結局何も教えてくれなかった。 最近は夜中によく電話が掛かってきて 真弓が誰かと話していたのも不審に思ったし 何かトラブルに巻き込まれたの かもしれない。
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