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第2章:コインロッカー
拓哉と真弓は社会人フットサルサークル
で知り合った。
170cm近い長身で色白肌のスレンダー美人
である真弓はサークル内でも人気があり
拓哉は自分には勿体ない程の
彼女だと思っていたし
サークルメンバーもそう思っていたはずだ。
それがまさかこんな事になるなんて…。
そうこう考えていると
あっと言う間に横浜駅に着いた。
休日の夕方だけあって横浜駅は混雑していた
人混みをすり抜けるように拓哉は
百貨店そごう近くのコインロッカーに向かい
鍵の番号のロッカーを開けた。
「なんだこれ…クマのぬいぐるみ!!」
こんなものに何か重要な価値があるのか?
なぜ俺にぬいぐるみなんて運ばせるんだ?
拓哉がしばらくコインロッカー前に
立ちすくみ考えていると
また非通知設定で電話が掛かってきた!!
「ロッカーの鍵は開けたか?
ぬいぐるみが入っていただろう。
それを横浜駅東口みずほ銀行入り口付近に
立っている男に渡せ。
男は短髪で赤いYシャツを着ている。
そいつに渡せ。分かったな。」
それだけ言うとまた電話が切れた。
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