Act.0 『終わりと始まり』

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「やっぱりここに飛ばされたんだね…ケイアス、フレア」 と金髪で大きな翼をもつ青年は、2人に声をかけた。 「何だよ…ミカエルか…脅かすなよ…」 と安堵を突いたようにケイアスは声を漏らす。 「『何だよ』とはないでしょ?ケイアス」 とミカエルはその言葉にため息をつきながら言い、 「僕は君たちに用事があって来ただけだから、終わったらすぐに『アッチ』に戻るけどね…」 と何もないところから輝く物を取り出した。 『宝珠(オーブ)』――神族にしか扱えない特別な神器であり、創り方も壊し方も神族しか知らない代物。 そう…彼らは『神族』。世界を創造し見守る神々の一族であり、成人を迎えると不老長寿になると言われ、100で成人を迎え、それ以降は100年ごとに知性は徐々に成長していくと言われている。 因みに…ケイアスは2500歳、フレアは2490歳、ミカエルは4000歳らしい。 神族が生まれるのは神と神との間ではなく、世界の中心にある『世界樹』内にある『究極の宝珠(オーブ・オブ・エクストリーム)』から生み出されていると言われている。 「『アッチ』って…ここは何処なんだ?」 とケイアスは問うと、 「ここは君たちが知っている世界樹の内部の更に最奥部『転生の間』だよ…」 とミカエルは答えると、指を鳴らすと暗闇の中に突如魔法陣が浮かび上がる。 「『転生の間』って、普段は誰も入れないところじゃ…」 とフレアも驚く。
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