第三話 黒のヒーロー

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同日、朝の高校の教室。 「ほんっと最近怪獣多いよねー」 「それよりカラオケ行かない?」 「ごっめん!うち用事あるから!」 一時間目が始まる前で雑談を交わす生徒たち。フウカはその中から抜け出してソウタとカズマの元へと足を運ぶ。 「ったく……あんたらが話請けたりしなかったらこんなことには……」 「ご、ごめん……」 「なんだかんだ良い奴だよなお前」 参加しないと思われていた彼女だったが、結果はこの通り。意外とすんなり怪獣と戦う事に参加する事を決めてくれていた。 「一回乗りかかっちゃった船だししゃあないっしょ。借りもあるしね」 「そういうとこだよ」 「それより今日放課後迎え来るんだっけ」 「そのはずだけど……」 そして三人で力を合わせて戦っていく事を決めてから、今日が初めてガーディアンの基地に行く日。放課後、授業が終わる頃に車で迎えが来る手筈になっていた。 「授業始めますよー。座ってくださーい」 話しているうちに一時間目の担当の教師が到着。生徒たちは皆席に戻り、話は打ち止めとなった。 「起立!礼!」 その後授業を始めようとした時、突然教室の明かりがちらつき始め、やがて消えてしまった。 「また電気が……。まあいいわ、始めましょう」 しかしすぐにまた明かりがついた為、結局何だったのか分からないまま授業が始まるのだった。
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